WHOが定めるパンデミックの段階:備えと対策の全体像
世界保健機関(WHO)は、パンデミックに備え、効果的に対処するために「パンデミック段階フレームワーク」を策定しています。全6段階に分かれ、各段階でのリスク評価や対応策が明確に定められています。
1. 調査段階 (Investigation Phase)
- 新たな疾患が侵入する可能性の評価
- アウトブレイク地域外でのヒト間感染が持続的に確認される
- リスク評価と備えの計画策定
2. 警戒段階 (Alert Phase)
- 持続的な感染拡大が増加
- コミュニティ内での広範な拡散が顕在化
- パンデミック備蓄計画の本格的な発動
3. パンデミック準備段階 (Pandemic Preparedness Phase)
- 複数の国や地域で局所的な感染が確認
- 監視体制と封じ込め対策が強化
- 広範な感染拡大に備えて医療体制を整備
4. パンデミック拡散段階 (Pandemic Spread Phase)
- 大陸を超えて複数地域・国で広範に感染が拡大
- 大規模な封じ込め・制御措置が実施
- 公衆衛生への重大な影響と世界的混乱が顕在化
5. パンデミック持続感染段階 (Pandemic Sustained Transmission Phase)
- さまざまな地域で感染が継続的に広がる
- 人口のかなりの割合でウイルスが循環
- ワクチン接種や公衆衛生対策、社会的介入により適応が進む
6. ポストパンデミック移行段階 (Post-Pandemic Transition Phase)
- 感染拡大と症例数が減少
- 緊急対応から長期的管理への移行
- 将来のリスク軽減に向けたワクチン・治療法・監視システムの整備
WHOはこのフレームワークを活用し、加盟国やパートナーと協調しながら国際的な公衆衛生対策を指導・調整しています。
