エクセロン(アルツハイマー病治療用パッチ)の概要と使用上の注意
歴史
2007年7月、米国食品医薬品局(FDA)はアルツハイマー病およびパーキンソン病の治療に用いる皮膚パッチ「エクセロン」の使用を承認しました。エクセロンはリバスチグミンを皮膚から持続的に投与する薬剤です。従来は錠剤や液体で経口投与され、副作用や嚥下困難が問題となっていました。2006年に研究者らは、皮膚パッチによる投与でこれらの課題を解消すべく開発を提案しました。
副作用
エクセロンパッチに関連する主な副作用は、腹痛、不安、攻撃性、混乱、便秘、抑うつ、下痢、疲労、頭痛、ガス、不眠、夜間の発汗、食欲不振、嘔吐、体重減少などがあります。詳細は医師または薬剤師に確認してください。経口投与に比べ、パッチでは吐き気のリスクが低くなります。
注意事項
エクセロンは妊娠・授乳中の女性や小児に対する安全性が確認されていません。併用薬がある場合は必ず医師に相談してください。他の薬剤と同時に使用すると、薬効が増強または減弱する可能性があります。呼吸器系の問題を悪化させることや、胃腸障害のリスクが高まることが報告されています。
作用機序・使用方法
エクセロンパッチは軽度から中等度のアルツハイマー病の症状緩和に用いられます。腕、背中、胸部に貼付し、24時間ごとに交換します。アルツハイマー病は記憶障害、気分・行動変化を特徴とし、進行すると認知機能低下、日常生活障害、最終的に死亡に至ります。パッチは血中のアセチルコリン濃度を上昇させ、神経伝達を改善します。根治はできませんが、病勢進行を遅らせます。
投与期間と効果発現
パッチは1日24時間にわたりリバスチグミンを放出します。効果が最大になるまでに最大12週間要することがあり、継続的な使用と忍耐が必要です。
