腰痛に効く薬とその使い方

腰痛は年齢に関係なく生活の質を著しく低下させます。交通事故やスポーツ障害、転倒によるもの、あるいは加齢によるものなど、原因はさまざまです。安静や運動療法も有効ですが、薬物療法は痛みの軽減に大きく役立ちます。

アセトアミノフェン

アセトアミノフェン(例:タイレノール)は、最も一般的に市販されている腰痛用鎮痛剤です。抗炎症作用はありませんが、脳の痛み感覚を抑制します。1回につき最大1,000mg、4時間以内に服用可能で、24時間で最大4,000mgまでが上限です。依存性がなく胃への負担も少ない点が特徴です。

麻薬性鎮痛薬(オピオイド)

強い痛みがある場合に医師が処方するオピオイド系鎮痛薬です。代表的な薬剤はコードイン、ヒドロコドン、オキシコドン、プロポキシフェンなどです。鎮痛効果は高いものの依存性があり、通常は2週間以内の短期使用が推奨されます。

経口ステロイド

経口ステロイドは強力な抗炎症薬として急性の腰痛に用いられます。メドロール(メチルプレドニゾロン)などが5日間の短期コースで使用され、初日に高用量を投与し、徐々に減量します。短期使用は比較的安全ですが、長期使用は体重増加、胃潰瘍、骨粗鬆症、血糖上昇(糖尿病患者は禁忌)などの副作用があります。

筋弛緩剤

筋弛緩剤は中枢神経に作用し、筋肉の緊張や痙攣を緩和します。カリソプロドール(350mgを8時間ごとに)、シクロベンザプリン(10mgを6時間ごとに)、ジアゼパムなどが処方されます。カリソプロドールは依存性があり、シクロベンザプリンは抗うつ薬に似た構造で長期使用が可能ですが、前立腺肥大や身体機能低下を招くことがあります。ジアゼパムは短期使用が推奨され、依存性や睡眠障害のリスクがあります。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

NSAIDsは炎症を抑えることで腰痛を軽減します。イブプロフェン、ナプロキセンは市販薬としても処方薬としても入手可能で、COX-2阻害薬は処方が必要です。胃への負担は他の薬に比べて比較的少ないですが、長期使用は胃潰瘍や腎障害のリスクがあります。

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