脊髄針による背中の痛みと副作用の全貌
一般的な副作用
最も頻繁に報告されるのは「脊髄性頭痛」です。数日で自然に改善することが多いです。
エピデュラルステロイド注射で背部に痛みが出ることがあります。注射後最大10日間続くことがあり、徐々に軽減します。
しびれ(感覚異常)と脊髄針
2009年のAmerican Society of Regional Anesthesia and Pain Medicine誌に掲載されたデータによると、脊髄針が神経根に触れると「感覚異常(パレスタジア)」が起こります。燃えるような刺すような感覚やチクチク感として現れ、患者は痛みと感じることもあります。
針の形状が痛みの発生に影響
2008年12月号のActa Anaesthesiologica Scandinavicaで行われた研究では、15〜46歳の健康成人200名を対象に、24Gスプロッテ針と227Gクインケ針の疼痛率を比較しました。結果、スプロッテ針使用者の方が背部痛を訴える割合が有意に高いことが示されました。
針に充填された薬剤と疼痛
1998年のコーネル大学麻酔学部の研究では、針内に含まれる局所麻酔薬の濃度が疼痛発生に関与することが示されました。リドカイン2〜5%の溶液を使用した場合、注射後数日以内に背部・下肢痛が頻発しました。一方、ブピバカインやテトラカインなどの他薬剤では発生率が低く、メピバカイン1.5%でも同様の疼痛が報告されました。
脊髄針は痛みの緩和に有用
2001年にBritish Journal of Anaesthesiaに掲載された研究では、慢性腰痛や坐骨神経痛の改善効果が副作用リスクを上回ると結論付けられました。注射後に新たに背部痛が出るケースは稀で、ほとんどは既存の疼痛が一時的に増悪したものです。spinaldiagnostics.comの解説でも、施術による疼痛緩和の成功率は約50%とされています。
まとめ
脊髄針を用いたブロックやエピデュラルステロイド注射は、適切に実施すれば慢性の背部痛や坐骨神経痛の有効な治療法です。副作用として頭痛や一時的な背部痛、感覚異常が報告されていますが、針の形状や使用薬剤の選択でリスクを低減できます。施術前に医師とリスク・ベネフィットを十分に相談しましょう。
