脊髄損傷の治療法とリハビリテーション

半世紀前までは、重度の脊髄損傷は致命的になる可能性が極めて高く、回復はほとんど期待できませんでした。現在では、損傷の重症度を軽減するための治療法や薬剤が確立されつつあり、患者の予後が大きく改善されています。

緊急処置

脊髄損傷が疑われる場合は、できるだけ早く医療機関に搬送することが最重要です。救急隊はまず頸部を固定し、さらなる損傷を防ぎます。固定には頸椎カラーと担架が使用されます。

早期治療

病院に搬入された後、以下の治療が行われます。

  • 薬物療法:損傷後8時間以内に投与されると効果が期待できるステロイド薬(例:メドロール)などが使用され、炎症を抑制します。
  • 外科手術:骨片や骨折した椎体が脊髄を圧迫している場合、緊急手術で除去し、脊椎を固定します。手術のタイミングは医師の判断により、即時か数日後かが分かれます。

継続的治療・リハビリテーション

重症度に応じて入院期間は数日から数週間です。退院後も治療は続きます。

  • リハビリテーション:専門施設での理学療法や作業療法を受け、脊髄機能の回復と筋力強化を図ります。自宅でも実施できるエクササイズが指導され、徐々に仕事やスポーツへの復帰が目指されます。
  • 薬物管理:筋痙攣や疼痛を抑える薬、膀胱・腸・性機能をサポートする薬、尿路感染症予防の短期投与薬などが処方されます。

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