坐骨神経痛と背部の痛み
坐骨神経痛は、背中の下部から脚にかけて放射する痛みで、しびれや脱力感を伴うことがあります。坐骨神経は体内で最も太い神経で、脚の筋肉の動きや感覚を司ります。症状は突如現れ、同様に急に治まることもあります。
原因
- 自動車事故や転倒、馬からの落下などで背中の下部に外傷があり、坐骨神経が圧迫される。
- ヘルニアや骨粗鬆症などの背部疾患が脊柱や神経を圧迫する。
- 糖尿病やライム病などの疾患による神経障害。
- 加齢に伴う脊柱管狭窄症。
- 稀に腫瘍や血栓が坐骨神経を圧迫する。
予防
- 背中を保護し、物を持ち上げるときは腰ではなく膝を曲げる。
- カルシウムとビタミンDを十分に摂取し、骨粗鬆症を防ぐ。
- 適正体重を維持し、定期的に運動して糖尿病リスクを低減する。
- ダニが多い地域では防ダニ剤を使用する。
- 長時間同じ姿勢でいることを避け、坐骨神経への圧迫を減らす。
診断
- 軽度の坐骨神経痛は数日で自然に改善することが多く、医師の診察は不要です。
- 痛みが持続・増強し、感覚障害や機能低下がある場合は速やかに医療機関を受診してください。
- 家族にがんの既往がある場合は、腫瘍による圧迫の可能性を除外するため検査が必要です。
- 診断は症状、身体検査、病歴の聞き取りで行われます。
医療的治療
- 原因が特定できれば、その根本的な問題の治療が最優先です。
- 非ステロイド性抗炎症薬(例:イブプロフェン)で痛みと腫れを軽減します。
- 重度の痛みには、医師がコルチコステロイドやコデイン、モルヒネなどの鎮痛薬を処方することがあります。
- 慢性坐骨神経痛には、ボツリヌス毒素注射が有効な場合があります。
その他の治療法
- 交互に冷湿布と温湿布を行う水治療法は痛みの緩和に役立ちます。
- ベッドレストは数日間にとどめ、2日以上の安静は症状を悪化させる恐れがあります。
- 適度な運動を続け、特に歩行は可動域維持に効果的です。
- 重いものを持ち上げるや急激なねじれ動作は避けましょう。
- マッサージや鍼灸も疼痛緩和の選択肢です。
