側弯症の最新治療技術

側弯症は、脊柱が横方向に異常に曲がる状態で、乳幼児から成人まで世界中で見られます。体のバランスが崩れ、肩や骨盤が左右非対称になるほか、背中にコブや肋骨の突出が現れます。重度になると呼吸器や心臓への負担など健康問題を引き起こすことがあります。近年、側弯症を改善・矯正するさまざまな治療法や最新技術が開発されています。

VATS手術(ビデオ支援胸腔鏡手術)

VATS(Video‑Assisted Thoracoscopic Surgery)は、側弯症の矯正に用いられる低侵襲手術です。胸壁側面に数箇所の小さな切開を行い、片肺を虚脱させて胸椎にアクセスします。内視鏡と小型カメラを挿入し、モニター上で脊柱を確認しながら、専用の器具で椎間固定(融合手術)を行います。重度の場合は従来の手術と併用することもあります。術後は数日で退院可能ですが、術後3か月間はコルセットの装着が必要です。

SpineCorブレース

SpineCorは、成人・小児の側弯症に対して使用される新タイプの動的ブレースです。従来の固定型ブレースに比べ、伸縮性のあるバンドが体の動きに合わせて伸び縮みし、矯正方向へ自然に誘導します。これにより神経筋パターンが再学習され、側弯の安定化・矯正が期待できます。患者の約89%で有意な改善が報告されており、装着中でも日常の運動や活動が可能です。

CD Horizon® LEGACY™ 脊椎システム

CD Horizon® LEGACY™ 脊椎システムは、側弯症矯正のために開発された最新のインスツルメントセットです。サイズや形状が異なるロッド、フック、スクリュー、プレート、ステープルなどを組み合わせ、曲線の頂点(アピカル椎体)を一体として操作します。これにより、肋骨の突出(リブハンプ)も同時に改善できます。手術適応は患者ごとに異なるため、担当外科医と十分な相談が必要です。多くの患者は手術後4週間以内に仕事復帰が可能です。

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