スポーツ医学:腰と背中の痛みの原因と対策
種類
スポーツによる怪我は、股関節や背中(上背部・下背部)に痛みを引き起こします。股関節の滑液包炎(バースティティス)は、股関節外側に痛みが生じ、太ももまで放散することがあります。股関節がはずれたり「ポップ」音がしたりすると、痛みや可動域の制限が起こります。また、関節の裂傷も痛みの原因です。
下部腰痛はアスリートに頻繁に見られます。筋肉の捻挫や椎間板ヘルニアが代表的な下背部の怪我で、軽度から重度までの痛みを引き起こします。上部背部や頸椎の椎間板がずれることもあり、肩甲帯の筋肉が緊張・収縮すると、上背部の左右どちらかに痛みが現れます。
原因
股関節や背中の痛みは、過度の使用や同じ動作の繰り返しが主な原因です。例えば、ゴルファーはスイングの繰り返しで股関節に裂傷や「ポップ」音が生じやすくなります。長距離走やジャンプを多く含むスポーツは、背中・肩・股関節に負荷がかかり、筋肉の捻挫や炎症を引き起こします。転倒や一度の過伸展など、急性外傷が原因となるケースもあります。
自宅での対処法
多くのスポーツ障害は、適切な自宅療法で自然に回復します。まず、痛みの原因となったスポーツや動作を中止し、休養を取ります。RICE法(Rest=安静、Ice=冷却、Compression=圧迫、Elevation=挙上)は腫れと痛みを軽減するのに有効です。患部を15分間冷やし、2時間ごとに行うとよいでしょう。圧迫用の包帯やブレースでサポートし、可能な範囲で患部を上げます。市販の鎮痛・抗炎症薬も症状緩和に役立ちますが、痛みが激しい、あるいは数日以上続く場合は医師の診察を受けてください。
医療機関での治療
症状が重い場合や自然回復が見込めない場合は、医療的介入が必要です。処方鎮痛薬や抗炎症薬で痛みを抑え、リハビリテーションとして理学療法で筋力強化と治癒促進を図ります。マッサージは緊張した筋肉をほぐし、痛みの緩和に役立ちます。骨・腱・筋肉の損傷が深刻な場合は、手術が検討されます。
予防策
完全に怪我を防ぐことは難しいですが、リスクを減らすための対策はあります。運動前の十分なウォームアップとストレッチは、筋肉や腱・靭帯の損傷を防ぎます。長時間の同一動作は適度に休憩を入れ、過度の使用を避けましょう。必要に応じて、サポーターやインソールなどの補助具を使用することも有効です。
