股関節亜脱臼の治療法と対処策
乳児における股関節亜脱臼
生後3か月未満の乳児が股関節亜脱臼を起こした場合、医師は手で関節を優しく整復し、スプリントやハーネスで屈曲位に固定します。通常は2〜3か月装着し、続いて約1か月間の夜間スプリントを使用して関節が正しい位置に安定するようにします。
皮牽引(スキン・トラクション)
3か月以上で歩行が始まっていない乳幼児に対しては、両側皮牽引が行われます。ベッドに横たわらせ、プーリーシステムに取り付けた重りで患側関節を引っ張り、骨を正しい位置に保持します。装着期間は数日から最大で3週間程度で、手術前の暫定処置として用いられることもあります。
骨牽引(スケレタル・トラクション)
歩行可能な子どもや成人で股関節亜脱臼が起きた場合、局所または全身麻酔下で骨にピンやスクリューを埋め込み、外部からウェイトを掛けて牽引します。皮牽引よりも強い力で関節を整復し、骨格の位置を正します。
外科手術(人工股関節置換術)
牽引による矯正が不成功の場合、人工股関節置換術が検討されます。手術は関節の位置を根本的に改善しますが、回復期間が長く、術後のリハビリテーションが必要です。
