肩石灰化に対する理学療法
肩の石灰化は、肩関節包内の腱や靭帯にカルシウム沈着が起こり、痛みや腫れ、可動域制限を招きます。症状の程度に応じて、資格を持つ理学療法士の指導下で行うリハビリテーションが有効です。
初期治療エクササイズ
- 肩関節の炎症と痛みをまず抑えることが最優先です。理学療法士は、受動的なストレッチングを中心に、屈曲・伸展を重点的に行います。これにより関節の自然な可動域を維持し、血流を促進して治癒を助けます。症状が軽度の場合は、早期に軽い筋力トレーニングを開始できることもあります。
中期治療エクササイズ
- 炎症の程度に合わせて治療を進めます。超音波治療は炎症を抑え、カルシウム沈着の分解を促す目的で、最大6週間継続されます。数週間後には、肩の屈曲・伸展を中心とした荷重運動を取り入れ、関節周囲の安定筋を強化し、筋萎縮を防止します。また、温熱・冷却療法を併用し、腫れと痛みを管理します。軽い抵抗を加えた外転(腕を側方に上げる)運動も行います。
退院後・自宅でのリハビリ
- 治療終了時には、肩関節の屈曲・伸展・外転が全て正常に行えることが目標です。理学療法士は、退院後も継続できるパッシブストレッチと筋力トレーニングの自宅プログラムを指示します。
