アキレス腱炎の原因・症状・対処法
原因
アキレス腱炎は、腱に急激かつ過度な負荷がかかることで起こります。特に、十分な準備運動ができていない状態で走りやジャンプを始めると、腱に微細な裂け目が生じ、炎症が起こります。急激な外傷や感染が原因になることも稀にあります。
症状
初期は軽い痛みや違和感ですが、活動するにつれて痛みが強くなります。かかとの裏側、アキレス腱付近に疼痛・圧痛・腫れが見られ、歩行時に痛みが増すことが多いです。また、長時間足を使わないと関節が硬くなり、夜間にこわばりを感じることがあります。触れたり動かしたりするときに、きしむ音やヒクヒク感がある人もいます。
合併症
放置すると以下の深刻な合併症が起こる可能性があります。
- アキレス腱変性(腱が弱くなり、繊維化が進む)
- 腱断裂(完全に裂ける) – 非常に激しい痛みを伴い、手術が必要になることがあります。
適切なケアを行うことで、これらのリスクは大幅に低減できます。
セルフケア
多くのケースは自宅での対処で改善します。RICE(休息・氷冷・圧迫・挙上)を基本としましょう。
- 休息(Rest):アキレス腱に負荷がかかる運動は控える。ただし、関節を完全に固定する必要はなく、軽い自転車などの低負荷運動は有効です。
- 氷冷(Ice):1回20分程度を1日数回、数日間続けます。
- 圧迫(Compression):弾性包帯やサポーターで適度に圧迫し、腫れを抑えます。
- 挙上(Elevation):就寝時は足を心臓より高く保ち、枕などで支えて血流を促します。
医療機関での治療
症状が2週間以上改善しない、または悪化する場合は医師の診察が必要です。主な治療法は以下の通りです。
- 整形外科的装具(インソールや足底板)でかかと位置を調整し、腱への負荷を軽減。
- 理学療法(ストレッチや筋力トレーニング)で腓腹筋と腱の柔軟性・強度を向上。
- 重症例や他の治療に反応しない場合は手術が検討されます。手術は炎症組織の除去や腱修復を行い、回復には数週間を要します。
早期に適切な対処を行うことで、アキレス腱炎はほとんどの場合完治します。症状が続く場合は専門医に相談しましょう。
