膝関節鏡視下手術後の理学療法

膝関節鏡視下手術(膝スコープ)は、関節内部を観察し、損傷部位の修復を行う手術です。小さな切開で関節鏡とカメラを挿入し、手術が行われます。手術後のリハビリは、適切な回復に不可欠です。

治療の目的

手術直後は、理学療法士とリハビリ計画についてすぐに相談します。多くの場合、術後すぐに理学療法が開始されますが、症状や手術内容によっては1週間程度待機することがあります。術後は膝の違和感や腫れが生じやすく、抗炎症薬で症状を軽減します。理学療法士はまず、体重をかけないエクササイズから指導します。

理学療法の主な目標は、膝関節の正常な可動域の回復、歩行パターンの改善、バランス・協調性・神経筋の安定性の向上です。また、関節内出血(ヘマルトーシス)や痛み・腫れの管理も行います。治療が完了すれば、日常生活のすべての動作に復帰できるようになります。セッション終了後は、在宅用エクササイズを指示されることが多く、エクササイズ後は脚を高く上げ、氷で冷やすことで腫れを予防します。

注意すべき点

リハビリ中は膝に過度の負担をかけないよう注意し、以下のサインに注意してください。

  • 周囲の軟部組織や膝全体の腫れが増加した場合
  • 過敏感や異常な痛みが出た場合
  • ハムストリングや大腿四頭筋の筋力低下を感じた場合
  • 可動域が制限されている、または歩行パターンが異常であると感じた場合

エクササイズ中に強い痛みや不快感がある場合は、すぐに理学療法士または医師に報告し、エクササイズを中止してください。

活動復帰

医師や理学療法士が、柔軟性、持久力、十分な筋力が回復したと判断した時点で、通常の活動や高負荷の運動への復帰が許可されます。早期に高強度の活動を再開すると、痛み、腫れ、不安定感、軟骨損傷のリスクが高まりますので、指示に従って段階的に戻すことが重要です。

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