ECU腱炎の診断方法

手首と小指の伸展・内転を担う前腕の小さな筋肉、尺側伸筋(ECU)は、肘の外側上顆から始まり、小指の付け根まで走ります。過度の使用、特に小指を多く使うタイピングなどが原因で、ECU腱炎(腱の炎症)を起こしやすくなります。

診断手順

  1. 痛みの増減要因を自問してください。ECU腱炎の場合、手を伸ばして内転させる動作や、筋肉を受動的に伸ばすと痛みが強くなります。また、過去に手や手首を過度に使ったり、外傷歴があるか確認します。

  2. 腫れ、赤み、変形など、正常な手と異なる症状がないか観察します。ECU腱炎では手首や手背に軽度の腫脹が見られることがありますが、症状が出ないこともあります。患部の使い方が違う場合は、別の怪我の原因になることもあります。

  3. 健康な手の指で、肘の外側端から手首、そして小指の背側にかけて筋肉の走行を軽く押しながら確認します。ECU腱炎の患者は腱を押すと痛みが増し、時に「カリカリ」した感触や腫れを感じます。

    筋肉と腱を感じやすくするため、他方の手で患側の手首外側(小指側)に軽く添え、小指だけを伸ばします。伸ばすたびに腱が指の下で動く感触が得られます。

  4. ECU筋だけをテストするには、手のひらを下にしてテーブルの端に少し出す形で置き、手首をまっすぐに保ちます。すべての指を軽く握り、小指だけを伸ばします。健側の手で小指の付け根すぐ上を軽く押し、伸ばす動作に対して抵抗しながら痛みが出るか確認します。痛みがある場合、ECUが関与している可能性が高いです。

  5. 手首や手の筋肉は密集しており、専門知識がないと正確な診断は難しいです。本チェックはあくまで自己診断の補助です。痛みが強い、機能低下や変形が見られる場合は、速やかに医師の診察を受けてください。

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