膝の痛みの整形外科的検査と診断
検討事項
膝の怪我を評価する際に最も重要なのは、損傷がどのように起きたか(メカニズム)です。ねじれによる怪我は、ロック(関節が固定される)による怪我とは異なる腱や軟骨にダメージを与えます。
診断項目
- 半月板損傷:半月板や軟骨を触診した際に痛みが出ることが典型的なサインです。
- 靭帯損傷:大腿部を固定し、脛骨を前方にやさしく引くことで安定性を確認します。
- 膝蓋骨(膝皿)検査:パテラ・グラインドテストにより、膝蓋骨や周囲の軟部組織の損傷を評価します。
観察ポイント
患者を立位、仰臥位、歩行状態で観察し、体重支持能力を確認します。硬直感や「カチッ」という音は、損傷した靭帯や軟骨を保護しようとする筋肉の収縮を示すことがあります。
誤解されやすい点
痛みの強さが必ずしも損傷の程度と一致するわけではありません。たとえば、前十字靭帯(ACL)の重度損傷は、軽度の靭帯捻挫に比べて痛みが少ないことがあります。
統計情報
Mayo Clinic のデータによれば、45歳以上の人の約3人に1人が膝の痛みを経験しています。膝の痛みは、医師を受診する最も一般的な理由のひとつです。
