凍結肩(粘着性関節包炎)の理学療法
理学療法の目的
粘着性関節包炎(凍結肩)は、肩関節の炎症により疼痛と可動域制限が生じる疾患です。痛みは強く、日常生活に支障を来すことがあります。治療法は多岐にわたり、非ステロイド性抗炎症薬と併用して行う理学療法が一般的です。
理学療法の内容
理学療法は、疼痛を和らげながら失われた可動域を回復させることを目的とします。また、肩が「凍結」するのを防ぎ、すでに形成された瘢痕組織の分解を促進します。炎症の程度により運動は痛みを伴うことがありますが、再発防止のために継続的に行う必要があります。医師や理学療法士と相談し、個々に適したエクササイズを選びましょう。
主なエクササイズ例
- コッドマン運動:背もたれのある椅子に横向きに座り、腋下を椅子の背に当てます。腕を伸ばした状態で小さな円を描くように回転させ、徐々に円を大きくします。時計回り・反時計回りの両方で行います。
- リーチング:日常の動作で自然に行えるストレッチです。靴を取る、テーブル越しに塩を取るなど、肩を前方に伸ばす動作を繰り返します。
- 壁登り運動:壁に手のひらを付け、指先で腕を上へ「登らせ」ます。数インチ上がるごとに30秒程度止め、肩の伸張を確保します。痛みの限界まで無理なく行いましょう。
実施時の留意点
エクササイズを始める前に、軽いストレッチで5〜10分間ウォームアップし、怪我の悪化を防ぎます。治療は毎日継続し、必要に応じて市販の鎮痛剤や温罨法で炎症を緩和します。粘着性関節包炎は自然に治癒することもありますが、理学療法を適切に行うことで回復が大幅に早まります。
