中足関節の痛みと治療法
人間の足は、体重を支え、衝撃を吸収し、さまざまな動きを可能にする26本の骨からなる精巧な構造です。その中でも「中足関節」は、足の中央に位置し、足の内側・外側への回転を司ります。
構造(Facts)
中足関節は、距骨と舟状骨の間にある距舟関節(たらぼんぶくつかんせつ)と、踵骨と立方骨をつなぐ踵立方関節(かくはんくぶつかんせつ)から構成されます。これらの関節が連動することで、足は内側(内反)や外側(外反)にピボットできるようになります。
症状(Symptoms)
中足関節に損傷があると、足の外側・中部に痛みが生じます。足背部(足の甲)にも腫れや圧痛が見られることがあります。足を曲げたりねじったりすると痛みが増し、歩行が困難になることがあります。
原因(Causes)
中足関節の損傷は一般的ではありませんが、ランニングやジャンプを多用するアスリート(体操選手やサッカー選手など)に多く見られます。
タイプ(Types)
中足関節の捻挫は大きく「内側捻挫」と「外側捻挙」に分かれます。
・内側捻挫は足底が内側に回転(内反)することで起こり、骨折を伴うことがあります。この動きは足首の捻挫と同様で、誤診されやすいです。
・外側捻挫は足底が外側に回転(外反)することで起こり、立方骨や踵骨が圧潰されることがあります。舟状骨が離脱骨折を起こすこともあります。
診断(Identification)
足の外傷を評価する際は、中足関節の損傷も必ず考慮すべきです。初診時に見落とされやすく、単なる足首捻挫と診断されることがあります。X線やMRIで骨折や軟部組織の損傷を確認することが重要です。
治療(Treatments)
骨折がない場合は、テーピングやオーソティック(インサート)で足を固定し、イブプロフェンなどのNSAIDsで痛みと炎症を抑えます。症状が続く場合はステロイド注射が検討されます。
骨折を伴う場合は、6〜8週間の非荷重キャストが必要です。患者の年齢や体重により、完全回復までに最大で6か月かかることがあります。重度の場合は、ピンやワイヤーで関節を固定する手術が行われることもあります。
