骨髄炎の概要と診断・治療ガイド

骨髄炎とは

骨髄炎は骨に起こる感染症です。細菌や真菌が血流や体内の他部位から骨へ移行するか、外傷で直接骨が汚染されることで発症します。主に大腿骨、上腕骨、脊椎、骨盤などが侵されやすく、急性(数日〜数か月)と慢性(数か月〜数年)に分類されます。

症状

急性骨髄炎は、患部の激しい痛み、突然の発熱、幼児の場合は無気力やイライラ、患部の発赤・腫脹・熱感が見られます。慢性の場合は、部位の圧痛や鈍痛、発熱、倦怠感、創部からの膿漏、同様の発赤・腫脹が持続します。症状が疑われたら速やかに医師の診察を受けましょう。

種類

骨髄炎は主に4タイプに分けられます。

  • 血行性骨髄炎:血流を介して感染が骨に到達し、子供に多く見られます。尿路感染や上気道感染が起点になることがあります。
  • 外傷・手術後骨髄炎:骨や周囲組織が外傷や手術で細菌・真菌に曝露された際に発症します。
  • 血行障害型骨髄炎:糖尿病や末梢血行不良により、軽度の切創が治癒せず、感染が骨に広がります。
  • 椎骨髄炎:脊椎に起こる感染で、50歳以上の高齢者に多いです。

リスク要因

男性にやや多く、子供は急性型に罹りやすいです。リスクが高いのは、糖尿病や末梢神経障害による血行不良、骨折や深部穿刺などの外傷、整形外科手術歴、透析や尿道カテーテル使用などで感染リスクが上昇する人です。

診断

診断は身体診察に加えて、血液検査、X線、CT、MRI、骨シンチグラフィー、骨生検などを組み合わせて行います。感染のタイプや進行度に応じて適切な検査を選択します。

治療

治療は抗菌薬と必要に応じた外科的処置です。感染菌の同定に基づき、経口または静脈投与の抗菌薬を4週間以上投与し、場合によっては長期投与が必要です。外科手術では、感染部位のドレナージ、壊死組織や骨の除去、血流改善、汚染されたインプラントの除去などを行います。

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