肩インピンジメント症候群
概要
肩インピンジメント症候群は、肩関節を安定させるローテーターカフの筋肉や腱が、上方挙上時に肩峰と肩甲骨の間で圧迫される状態です。多くは滑液包炎(バースティティス)や腱炎と併発します。
症状
肩の上部から肘にかけて疼痛が走り、肩の筋力が低下することがあります。前部に腫れや圧痛がみられ、背中の後ろに手を回す動作や頭上に腕を上げる動作が困難になります。寝ている間に肩に圧がかかると痛みが増すこともあります。放置すると痛みは徐々に悪化します。
診断
医師は問診で肩を使用する活動や症状の出方を確認し、触診で痛みの部位を特定します。レントゲンで関節炎を除外し、必要に応じてMRIで滑液包内の液体やローテーターカフの断裂を評価します。また、滑液包に局所麻酔薬を注射し症状が軽減すればインピンジメントと診断します。
治療
多くの患者は安静、アイシング、鎮痛・抗炎症薬で改善します。アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどを8週間程度継続すると効果が期待できます。ストレッチや筋力強化運動、理学療法も推奨されます。症状が強い場合はステロイド注射や、ローテーターカフ断裂の有無を確認するためのMRI検査が行われます。
セルフケア
診断後は、塗装や掃除、重い物の持ち上げなど肩を繰り返し使う動作を避けましょう。痛みが増す動作は控え、完全に痛みが取れるまでに2〜4か月かかることがあります。
