痛み (Pain)
痛みは体が何か異常を訴えるサインです。外傷や内部の断裂が原因となります。痛みが局所的か、肘から手首へ放散するかで症状の判断材料になります。安静時に痛みがなくても、動かすと痛む場合は注意が必要です。
肘の外側上部が痛む場合はテニス肘、内側下部が痛む場合はゴルフ肘が疑われます。肘先(外側のとがった部分)が痛む場合は打撲の可能性があります。
腫れ (Swelling)
打撲や捻挫など急性の怪我では、数分以内に腫れが現れます。一方、テニス肘やゴルフ肘、慢性滑液包炎などの慢性疾患では腫れが目立ちにくいことがあります。
急性の腫れは、打撲による滑液包の損傷、脱臼、捻挫、骨折などを示唆します。腫れの程度と形状を観察することで、次の診断ステップが決まります。
変形 (Deformity)
腫れだけでも肘が変形して見えることがありますが、実際に骨や関節がずれているかどうかを確認することが重要です。成人では変形は骨折や脱臼と関連することが多く、子どもでは必ずしも骨折を伴わないことがあります。滑液包の打撲で肘先に腫瘤ができても、変形の唯一の原因とは限りません。
可動制限 (Immobility)
慢性の腱・靭帯の腫れや圧迫、軽度の断裂(例:ゴルフ肘・テニス肘)では、痛みはあるものの腕を動かすことは可能です。慢性滑液包炎でも腫れの位置により可動域が制限されますが、完全に動かせなくなることは少ないです。脱臼や骨折などの急性損傷では、屈伸ができなくなることがあります。
しびれ・感覚異常 (Numbness)
肘から前腕、手にかけては多くの神経が走っています。手にしびれやチクチク感がある場合は、肘や手首で神経が圧迫されている可能性があります。特に慢性的に腫れが進行し、痛みとともにしびれが出る場合は神経圧迫が疑われます。感覚異常と疼痛の両方を評価し、必要に応じて医師の診察を受けましょう。
