脊椎関節炎の種類と診断ポイント

脊椎の関節炎は、関節の炎症により可動域の低下や激しい痛み、神経障害を引き起こす重篤な疾患です。主に以下の4種類が知られています。

変形性関節症(Osteoarthritis)

変形性関節症は、椎間板の変性による退行性関節炎です。加齢やカルシウムの減少が主因とされ、体重がかかることで関節が硬直し、痛みが増します。姿勢や遺伝的要因も関与します。活動時に痛みが強く、安静で緩和しますが、進行すると可動域の喪失や筋萎縮、全身の弱さが見られます。

関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis)

関節リウマチは自己免疫性の炎症性関節炎で、脊椎関節にも影響します。白血球が過剰に活性化し炎症を引き起こし、発症から1年以内に関節破壊が進行することがあります。全身の臓器や中枢・末梢神経系にも影響し、適切な治療が不可欠です。罹患率は全人口の約1%です。

多発性筋痛症(Polymyalgia Rheumatica)

50歳以上の高齢者に多く見られる炎症性疾患で、首や肩、臀部、股関節に硬直と痛みが現れます。原因は不明で、滑膜炎が主な病態です。朝のこわばりが特徴で、活動しないと痛みが増します。倦怠感、体重減少、抑うつ、微熱を伴うこともあります。

強直性脊椎炎(Ankylosing Spondylitis)

強直性脊椎炎は自己免疫性の関節炎で、まず仙腸関節に炎症が起こり、徐々に脊椎全体へ広がります。遺伝的素因が強く、主に白人に多く見られます。15〜30歳で発症しやすく、骨の硬直や関節の侵食、骨橋形成を引き起こします。女性にやや多い傾向があります。

適切な診断の重要性

各種脊椎関節炎は症状が重なるため、正確な診断が不可欠です。硬直、筋力低下、可動域制限、倦怠感などは共通していますが、家族歴や民族背景、白血球数などを総合的に評価し、適切な治療計画を立てることが長期的な障害予防につながります。

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