腱炎治療のための超音波療法

腱は筋肉と骨を結びつける頑丈な線維組織です。腱炎はその腱が刺激を受けて炎症を起こす状態を指します。超音波は高速で振動する音波を利用し、皮膚を通過して腱内部にエネルギーを届けます。この技術は腱炎の疼痛緩和や回復促進に有効とされています。

超音波マッサージ

患部の腱に超音波を当てることで、痛みや腫れが軽減されます。血流が促進されるため、栄養や酸素が供給されやすくなり、老廃物や毒素の除去も促進されます。また、超音波は腱にできた瘢痕組織を分解する効果も期待できます。

医師の診療所で専門的に施術を受けることもできますし、家庭用の小型超音波装置を購入すれば、より頻繁にセルフケアが可能です。安全性が確保された機器で、簡単に使用できます。

フォノフォレシス(薬剤導入)

フォノフォレシスは、音波を利用して薬剤を皮膚越しに体内へ送り込む技術です。患部の上に鎮痛剤や治療用ジェルを塗布し、超音波装置でマッサージしながら薬剤を浸透させます。超音波のマッサージ効果と薬剤の直接的な作用が同時に得られる点が特徴です。

超音波ガイド下経皮的治療

2007年に米国放射線学会で紹介された新しい治療法で、肩の腱炎に伴う石灰沈着に対して行われます。超音波画像で肩内部をリアルタイムに確認しながら、石灰が付着した腱部へ直接薬液を注入し、石灰を砕きます。その後、砕けた石灰残留物を吸引して除去します。

局所麻酔下で行われ、手技は約10分、回復には約1時間程度です。

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