夜間に脚がけいれんする原因は?
深い眠りの最中に、突然激しい脚のけいれんが起こり、眠りが妨げられることがあります。脚のけいれんは、さまざまな疾患や状態、そして体内の電解質(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム)の不足が原因とされています。長距離ランナーが走行後にけいれんを起こすのも、汗でこれらのミネラルが失われるためです。
妊娠
妊娠が進むにつれて体重が増加し、足の筋肉に負担がかかります。その結果、夜間に脚のけいれんが起こりやすくなります。拡大する子宮が血管を圧迫し、足から心臓への血流が悪くなることも一因と考えられます。カルシウム不足が関与するかどうかは意見が分かれますが、妊婦は十分なカルシウムを摂取することが推奨されます。
偏平足・透析
偏平足は足底の土踏まずが低いか欠如している状態で、足底筋膜炎や靭帯の炎症を引き起こし、結果として脚のけいれんが生じます。また、腎臓透析を受けている患者は夜間に脚のけいれんを訴えることが多いです。
利尿薬・糖尿病
利尿薬は体内のナトリウムと水分を排出しますが、同時にカリウムが減少し、脚のけいれんを誘発します。糖尿病患者はインスリン治療や血糖コントロールの影響でカリウムやマグネシウムが不足しやすく、これもけいれんの原因となります。
成長痛
子どもは成長期に夜間の脚のけいれんを経験することがあります。これは「成長痛」と呼ばれ、糖尿病の有無に関係なく起こります。
末梢動脈疾患
脚や骨盤の動脈が狭くなる末梢動脈疾患では、足や指の傷が治りにくくなるほか、脚のけいれんや冷感が現れます。足の温度が他側と比べて低い場合は要注意です。
パーキンソン病
パーキンソン病患者はドーパミン不足に伴い、脚のけいれんを頻繁に経験します。病態は完全に解明されていませんが、神経細胞の変化が関与しています。
甲状腺機能低下症・アジソン病
甲状腺機能低下症(低甲状腺)や副腎不全(アジソン病)でも脚のけいれんが見られます。これらの内分泌疾患は代謝バランスを崩し、筋肉の興奮性を高めます。
脚のけいれんは多くの要因が重なって起こります。原因を特定し、適切な栄養補給や医療機関での診断・治療を受けることが重要です。
