痛みを伴う外反母趾(バニオン)の治療
外反母趾の定義
外反母趾は、足の親指の付け根関節にできる骨の突起です。突起が大きくなると親指が外側へずれ、第二・第三趾も外側へずれ、時間とともに痛みを伴うことがあります。主な原因は、歩行時の足への負荷バランスの乱れや、サイズが合わない靴(ヒールが2インチ以上、先が尖った靴)です。
症状
外反母趾の主な症状は、親指の外側にできる隆起、皮膚の肥厚、腫れ、発赤、関節部の疼痛、親指の可動域制限、第一・第二趾が重なることでできるたこ・魚の目です。また、親指の圧迫により小趾の爪が変形したり、ハンマートゥ(爪が鉤状になる)になることがあります。
手術の期待
外科医は外反母趾矯正術(バニオン切除術)を行い、骨の過剰増殖を除去し、靭帯や軟部組織を再配置して親指を矯正します。ただし、術後に完全に痛みがなくなる保証はありません。変形が高度な場合は、複数の手術を組み合わせることがあります。手術時間は約1時間で、局所麻酔(足部ブロック)や鎮静が行われます。
手術の種類
手術は変形の程度に応じて選択されます。主な手術法は以下の通りです。
- 骨の突出部の除去(骨切除)
- 靭帯・軟部組織の再配置
- 第一中足骨(親指の付け根骨)や趾骨の一部切除
- 関節面の形成・再構築
- 関節固定(骨癒合)
- 必要に応じて人工関節のインプラント
術後の回復
回復期間は手術の範囲により6週間から8か月、完全回復まで1年を要することがあります。痛み止めとしてアセトアミノフェンやイブプロフェンが処方され、必要に応じて処方薬が使用されます。術後6〜8週間は体重を足にかけず、足を心臓より高く上げて安静にします。回復段階で特別な靴やブーツを装着します。縫合部は入浴時に乾燥させ、1〜3週間で抜糸、ピンが留置されている場合は3〜4週間で除去します。約6〜8週間で日常生活への復帰が可能です。
