コレステロール検査の種類と概要

コレステロールと心臓病の関係は医学文献でも広く認識されており、医療現場でも重要視されていますが、実際の診断はより細かい基準に基づいて行われます。米国心臓協会(AHA)は、2003 年に策定された国立コレステロール教育プログラム(NCEP)の専門家パネルの勧告に従い、20 歳以上のすべての人が、総コレステロール、LDL(悪玉コレステロール)、HDL(善玉コレステロール)、中性脂肪の4項目を含む空腹時リポタンパク質プロファイル(フルファスティングリポタンパク質プロファイル)を、少なくとも5年に1回は受けることを推奨しています。

空腹時リポタンパク質プロファイル(フルファスティングリポタンパク質プロファイル)

血管から採血し、最低9時間以上何も食べ飲みせずに行う検査です。検査結果は医師の診断が必要です。このプロファイルでは総コレステロール、LDL(悪玉コレステロール)、HDL(善玉コレステロール)、中性脂肪の4項目を測定します。

総コレステロールは血中濃度が200 mg/dL未満が望ましいとされています。

LDLは動脈に蓄積しやすい「悪玉」コレステロールで、130 mg/dL未満、できれば100 mg/dL未満が目標値です。

HDLは「善玉」コレステロールで、40 mg/dL以上、60 mg/dL以上であればさらに良好と評価されます。

中性脂肪は肝臓で合成され、150 mg/dL未満が健康的とされます。500 mg/dLを超えると膵臓炎のリスクが高まります。

公共スクリーニング

地域や団体が、特に9月の「コレステロール月間」などに低価格でコレステロール検査を提供することがありますが、通常は空腹時リポタンパク質プロファイル全項目は含まれません。総コレステロールやHDLの測定結果は、リスクの高い人が医師の診断を受けるきっかけになることがあります。AHAは、若年男性などリスクが見過ごされがちな層や、低所得・低学歴で予防医療が行き届きにくいコミュニティへの「Heart at Work」等のスクリーニングを推奨しています。

自宅用コレステロール検査キット

市販されている指先から少量の血液を採取するタイプの自宅検査キットは、総コレステロールの概算値を示すだけで、空腹状態を必要としないことが多く、医師が治療方針を決めるために必要なLDLやHDL、トリグリセリドの情報はほとんど提供しません。メイヨークリニックの心臓専門医トーマス・ベーレンベック氏やハーバード医科大学の「Family Health Guide」執筆者らは、低価格の自宅検査でも費用に見合う価値はないと指摘しています。

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