コレステロールの正常値と管理方法

コレステロールは「悪者」イメージがありますが、実は体内で重要な役割を果たしています。たとえば細胞膜の構成要素として不可欠です。ただし、肉類・乳製品・卵黄など高コレステロール食品を過剰に摂取する必要はありません。体は必要量を自ら合成できるため、過剰なコレステロール摂取を避けることが心臓の健康維持につながります。

検査について

医師は複数のコレステロール値を測定します。最も重要なのは血中総コレステロールで、単位は mg/dL(血液デシリットルあたりミリグラム)です。検査時には、HDL(高密度リポタンパク質=「善玉」コレステロール)や LDL(低密度リポタンパク質=「悪玉」コレステロール)も測定されることが多く、トリグリセリド(中性脂肪)も併せてチェックします。これらをまとめて脂質プロファイル(リポタンパク質プロファイル)と呼びます。

適正な数値

HDL(善玉)に関しては「多すぎる」より「十分にあるか」が重要です。動脈を清潔に保つ助けになるからです。一般的に男性は 40 mg/dL 以上、女性は 50 mg/dL 以上が目安です。

LDL(悪玉)は低く保つ必要があります。目標は 160 mg/dL 未満です。LDL が高いと動脈壁にプラークが蓄積し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇します。

すでに心疾患と診断されている場合は、目標値がさらに低く設定されることがあります。たとえば LDL は 70〜100 mg/dL を目指すことが推奨されます。

数値が基準外の場合、医師はコレステロール低下薬の処方に加えて、低コレステロール・低脂肪食や運動増加といった生活習慣の改善を指示します。

検査のタイミング

米国心臓協会は、20歳からコレステロール検査を開始し、以降20年間は5年ごとに再検査することを推奨しています。男性は45歳、女性は50歳になったら、検査頻度を増やすべきか医師に相談してください。

年齢に関係なく、血中コレステロールが高めであったり、肥満や家族に心臓病の既往がある場合は、より頻繁に検査が必要です。

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