コレステロール低下薬の種類と特徴
コレステロール値を下げる薬はスタチンだけではありません。胆汁酸樹脂、ナイアシン(ニコチン酸)、フィブリック酸など、目的や副作用に応じて選択されます。
スタチン
アトルバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、ロバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチンなどが代表的です。主にLDL(悪玉)コレステロールを低下させる目的で処方されます。服用が簡便で、患者の受容性が高く、薬物相互作用も比較的少ない点が評価されています(米国心臓協会)。
胆汁酸樹脂
コレスエバレム、コレスチポール、コレスチラミンなどがあり、LDLコレステロールを減少させますが、同時に中性脂肪(トリグリセリド)を上昇させることがあります。トリグリセリドが低い人には問題になりませんが、既に高い場合は他の薬剤を選択すべきです(米国心臓協会)。
ナイアシン(ニコチン酸)
処方薬とサプリメントの形で利用できますが、サプリメントはFDAの規制対象外で、実際の含有量がラベルと異なる可能性があります。そのため、過剰摂取や副作用のリスクがあります。医師の処方がある場合は、必ず処方薬を使用し、サプリメントは避けてください。ナイアシンは主にトリグリセリドの高い患者に用いられ、LDL低下効果は二次的です。
フィブリック酸系薬剤
クロフィベート、フェノフィベート、ゲムフィブロジルなどがあり、ナイアシンと同様にトリグリセリド低下に効果があります。LDLとトリグリセリドが同時に高い場合は、他の薬剤(スタチンやナイアシン以外)と併用してコレステロール全体をコントロールします。
投薬の判断基準
コレステロール値だけで薬を始めるべきではありません。冠動脈性心疾患の有無、家族歴、高血圧などのリスク因子も考慮し、総合的に判断します。
