コレステロールの問題:兆候と症状
コレステロールは全ての細胞に存在しますが、過剰になると血管壁に脂肪が沈着し、血管が狭くなります。血流が阻害されると、心臓や肺、脳などの重要な臓器へ十分な酸素が届かなくなります。適切な食事と運動により、コレステロール値は正常範囲へと調整できます。
合併症
高コレステロールが原因で動脈硬化が進行すると、血管壁にプラークが蓄積し血流が低下します。心臓に供給される血管が狭くなると狭心症(胸部の痛み)が起こり、プラークが剥がれて血栓が形成されると血流が完全に遮断され致命的な結果を招くことがあります。心臓へ向かう血管にプラークが多いと心筋梗塞、脳へ向かう血管にプラークが多いと脳卒中のリスクが高まります。
リスク要因
遺伝的にコレステロールが高くなりやすい人もいますが、生活習慣も大きく影響します。食事の偏り、運動不足、肥満はコレステロール値を上昇させます。また、糖尿病などで血糖値が高いと血管内皮が傷つきやすくなります。さらに、タバコの煙は血管壁を損傷し、プラークが蓄積しやすくなるため、喫煙も重要なリスクです。
症状
高コレステロールの多くは自覚症状がなく、症状が出るのはすでに血管が著しく狭くなった時です。正確なコレステロール値は血液検査でしか分かりません。医師は20歳からの定期検査(5年ごと)を推奨しています。検査時には家族歴や他のリスク要因を医師に伝えることが重要です。
LDLとHDLの違い
低密度リポタンパク(LDL)は「悪玉」コレステロールと呼ばれ、血管壁に沈着しやすく動脈硬化を進行させます。一方、高密度リポタンパク(HDL)は「善玉」コレステロールで、余分なコレステロールを肝臓へ運び、体外へ排出させます。LDLが高くてもHDLが同時に高い場合、心血管リスクはやや低く評価されることがあります。
診断と治療の指針
コレステロール検査は空腹状態(12時間以上の絶食)で行い、LDL、HDL、総コレステロール、トリグリセリドの数値を測定します。総コレステロールが200 mg/dLを超えると、生活習慣の改善が勧められ、数値が著しく高い場合は薬物療法が検討されます。
