血中の高トリグリセリドが健康に与える影響とは?
トリグリセリドは脂質の一種で、体内に存在する最も一般的な脂肪の形です。必要以上のカロリーを摂取すると、余剰カロリーはトリグリセリドに変換され、脂肪細胞に貯蔵され、エネルギーが必要なときに使用されます。加齢や体重増加に伴い、トリグリセド濃度は上昇します。血中トリグリセドが高いと様々な健康問題を引き起こします。
原因
- 家族に高トリグリセドや高コレステロールの既往がある場合。
- 加齢、肥満、過剰な加工食品や不健康な脂肪の摂取。
- 炭水化物や食事中のトリグリセドが体内でトリグリセドに変換される。
- 運動不足により余剰脂肪が燃焼されない。
- 特定の薬剤や腎臓病、肝臓病、アルコール依存症、血糖コントロール不良の糖尿病などの疾患。
考慮すべき点
- 血中トリグリセドが高い人はLDLコレステロールが高く、HDLコレステロールが低い傾向があります。
- LDLとトリグリセドの蓄積は症状が出る前に血管壁にダメージを与え、動脈硬化、心臓病、脳卒中などのリスクを高めます。
冠動脈疾患
- トリグリセド濃度が150〜200 mg/dLを超えるとプラークが形成されやすく、動脈硬化が進行し、心筋梗塞の原因となります。
予防・対策
- 食事改善と定期的な運動で多くの場合、トリグリセドは低下します。
- 米国心臓協会は、トリグリセドが高い人に対し、1日あたり2〜4 gのオメガ‑3脂肪酸の摂取を推奨しています。
- トランス脂肪酸や飽和脂肪酸を含む加工食品は避け、食品ラベルで「水素添加」や「部分水素添加」の記載がないか確認しましょう。
- アルコールは少量でもトリグリセドを上昇させるため、摂取を控えます。
- 薬剤や基礎疾患が原因の場合は、医師の指導のもとでそれらを治療・中止することで改善が期待できます。
薬物療法
- 生活習慣改善だけで十分に低下しない場合、医師はニコチン酸(ナイアシン)やフィブラート系薬剤を処方することがあります。
- 高用量のナイアシンは肝障害などの副作用があるため、自己判断で市販のサプリを使用しないでください。
- LDLが高くHDLが低い場合は、スタチンやスタチン+ナイアシンの併用が選択されることがあります。
- 筋肉痛、吐き気、下痢、便秘などの副作用が現れたら速やかに医師に相談してください。
