健康的なコレステロールとは
事実
- LDLは「Lousy(低品質)」、HDLは「Healthy(健康的)」の頭文字で覚えると便利です。コレステロールは細胞膜の構成や性ホルモンの生成に不可欠で、全てが悪いわけではありません。LDLは低く、HDLは高いほど望ましいです。一般的な目安は血中HDLが60 mg/dL以上。男性は40〜50 mg/dL、女性は50〜60 mg/dLが平均です。米国心臓協会は40 mg/dL未満は低すぎると警告しています。
役割
- HDLは「コレステロールの清掃員」と呼ばれ、体内のコレステロールの1/4〜1/3を肝臓へ運び、体外へ排除します。HDLが多いほどLDLは減少し、抗炎症・抗血栓作用も期待されています。HDLを増やす鍵は生活習慣の改善です。
喫煙
- 喫煙はHDLを低下させ、血液を凝固しやすくします。さらにHDLの化学構造を変化させ、効果を減弱させます。禁煙だけでもHDLは約10%上昇することが報告されています。
食事と運動
- 適切な食事と定期的な運動はHDL増加に欠かせません。体重を2ポンド(約0.9 kg)減らすとHDLが0.35 mg/dL上がります。週120分程度の有酸素運動を2か月続けるとHDLは約5%上昇します。米国心臓協会は総カロリーの25〜35%を脂質から摂取し、そのうち飽和脂肪は7%未満、残りはオリーブ油・ピーナッツ油・キャノーラ油、ナッツ、魚、オメガ3脂肪酸を含む食品から取ることを推奨しています。
記憶
- HDLと脳機能の関係は完全には解明されていませんが、HDLが低いと中年期の記憶力低下や高齢期の認知症リスクが高まると考えられています。これはHDLが脳内の脂肪沈着形成に影響し、認知症の原因とされるためです。
薬物療法
- 薬でコレステロールを管理する場合、LDLを下げつつHDLを増やすことが理想です。メイヨークリニックは、ニアシンがHDLを最大30%まで上昇させる効果があると報告しています。
