スタチンとは
米国で約6000万人が高コレステロールに悩んでおり、多くはリピトール、プラバチル、ゾコールなどのスタチン系医薬品で管理しています。スタチンは肝臓の特定酵素(HMG‑CoA還元酵素)を阻害し、コレステロール合成を抑えることで血中コレステロールを正常範囲に保ち、トリグリセリドの低下にも寄与します。
CoQ10が減少するメカニズム
スタチンはコレステロール合成を抑える一方で、同じ経路で合成される補酵素Q10(CoQ10)も減少させます。CoQ10は肝臓で生成され、食物から得たエネルギーを細胞のミトコンドリアで利用できる形に変換する重要な酵素です。心臓や血管の健康に欠かせない栄養素であるにも関わらず、スタチン服用により体内濃度が低下します。
CoQ10不足がもたらすリスク
CoQ10が不足すると、肝機能障害、筋力低下、神経痛などの深刻な副作用が現れることがあります。これらはスタチン使用者の中で少数ではなく、実際に多数の患者が訴える症状です。
スタチンとCoQ10の組み合わせに関する裏話
『Breakthrough: Eight Steps to Wellness』の著者ジョナサン・ライト医師によれば、メルク社(Mevacor・Zocorの販売元)は1990年からスタチンとCoQ10を同時に配合した薬の特許を保有していますが、実際には製品化していません。これは、CoQ10併用が元の処方薬の安全性問題を示すものと受け取られるリスクを回避するためではないかと指摘されています。
サプリでの対策
CoQ10サプリメントを併用することで、上記の副作用を軽減または完全に防げることが報告されています。メフメット・オズ博士は、スタチン使用者に対し1日200 mgのCoQ10摂取を推奨しています。
