高脂血症の治療法

高脂血症とは

血液中に脂質(LDL・HDLコレステロールや中性脂肪)が過剰に存在する状態を指します。LDLは130 mg/dL未満、HDLは男性で40 mg/dL以上、女性で50 mg/dL以上、トリグリセリドは200 mg/dL未満、総コレステロールは200 mg/dL未満が目安です。過剰な脂質は心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。

必要なもの

  • HDL・LDL・中性脂肪の血液検査結果
  • BMIチャート(インターネットや医療機関で入手可)

生活習慣で改善するポイント

  1. LDL・中性脂肪を増やす食品を控える

    飽和脂肪酸(赤身肉や脂肪分の多い乳製品)を減らし、皮なしの赤身肉や低脂肪・スキムミルク、低脂肪チーズを選びます。1日の総エネルギーに占める脂質は25~35%程度に抑え、食事からのコレステロールは200 mg未満を目指しましょう。炭水化物の過剰摂取(特に甘いものやでんぷん質の多い食品)もトリグリセリドを上昇させるので注意が必要です。

  2. LDL・中性脂肪を下げる食品を取り入れる

    植物性ステロール(ごま、トウモロコシ、大豆、ステロール強化マーガリンやサラダドレッシング)を含む食品を積極的に摂取します。また、1日あたり10~25 gの水溶性食物繊維(オートミール、豆類、ナッツ類)を目標にすると、LDLとトリグリセリドの両方が低下しやすくなります。

  3. HDLを増やす「良質な脂肪」を選ぶ

    HDLは40 mg/dL以上が望ましく、余分なLDLを肝臓へ運搬します。オメガ‑3系の多価不飽和脂肪酸を多く含むサーモン、イワシ、サバなどの冷水魚、そしてオリーブオイルやアボカド、ナッツに含まれる一価不飽和脂肪酸(MUFA)を積極的に取り入れましょう。

  4. 体重管理を徹底する

    過体重はHDLを低下させ、LDLやトリグリセリドを上昇させます。特に内臓脂肪は心血管リスクの重要因子です。身長と体重から算出できるBMIを確認し、適正体重を目指してください。体脂肪が減ればトリグリセリドの貯蔵も減少します。

  5. 定期的な運動を取り入れる

    1日30分程度の有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)でHDLが上昇し、筋肉がトリグリセリドをエネルギーとして利用します。運動は体重減少にも効果的で、トリグリセリド管理に欠かせません。

  6. 禁煙・受動喫煙回避

    タバコはHDLを低下させ、トリグリセリドを上昇させます。また肺機能が低下し、運動時の負荷が大きくなるため、禁煙は総合的な健康改善に直結します。

  7. 医師の診断と薬物療法の検討

    生活改善だけで効果が不十分な場合は、専門医に相談してください。遺伝的要因や慢性疾患が関与していることもあります。主な薬剤はスタチン系、胆汁酸吸収阻害薬、ナイアシン、フィブラートです。副作用や適応を医師と十分に話し合い、最適な治療法を選びましょう。

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