CoQ10を摂取するとスタチンの副作用に対抗できるか?

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10(CoQ10)は体内で自然に生成される補酵素で、ミトコンドリア内でエネルギー(ATP)を産生します。心臓、肝臓、腎臓、膵臓に多く存在し、特に心筋は欠乏に敏感です。

スタチン

スタチンはHMG‑CoAレダクターゼという酵素を阻害し、コレステロールとCoQ10の合成を抑制します。シムバスタチン(ゾコール)やプラバスタチン(プラバコール)などが代表例で、LDLコレステロールを下げる一方、血中CoQ10濃度も低下させます。

副作用の改善例

2004年のAmerican Journal of Cardiology掲載研究(Marc A. Silverら)では、リピトール(アトルバスタチン)20 mgを6か月服用した患者の70%に心筋弱化が認められ、CoQ10サプリで機能が回復したと報告されています。

また、Peter H. Langsjoen博士(American College of Cardiology会員)は2008年のLife Extension誌で、スタチン服用中にCoQ10を補給した50人の患者を28か月追跡。筋肉痛・倦怠感・記憶障害・息切れ・末梢神経障害が改善したとまとめています。

さらに、心不全患者に対するCoQ10の有用性も同氏の研究で示されており、スタチン使用者や心不全患者は高用量(ユビキノンまたはユビキノール)を目指すべきと提言しています。

摂取時の注意点

スタチンを服用中は、朝と昼の計2回、1回あたり100 mgのCoQ10ソフトカプセルを摂取するのが一般的です。就寝前の摂取は睡眠障害を招く恐れがあるため避けましょう。血液凝固薬を使用している場合は、CoQ10が薬効に影響を与える可能性があるため、必ず医師に相談してください。スタチンを中止してLDLを下げる場合は、食事と生活習慣の改善、栄養指針の見直しが重要です。

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