リポタンパク質の種類と特徴
リポタンパク質は血流中でコレステロールを運搬する粒子です。肝臓で合成されたコレステロールはタンパク質と結合し、全身へ輸送されます。密度に基づき、脂肪とタンパク質の比率で分類され、主に以下の4種類があります。
キロミクロン (Chylomicrons)
最も密度が低く、全体の約90%が脂質(中性脂肪、リン脂質、コレステロール)で構成されています。食事から取り込んだ脂肪を腸から血液へ運搬する役割があります。
VLDL(超低密度リポタンパク質)
脂質が多く含まれるため密度が低く、血中では負の要素とされます。肝臓で合成され、体内へ中性脂肪を運び、循環中に脂肪が減少するとLDLへと変化します。
LDL(低密度リポタンパク質)
「悪玉」コレステロールと呼ばれ、脂質の割合はVLDLより低く、タンパク質が多いです。血中のLDLが増えると動脈壁にコレステロールが沈着し、心血管疾患のリスクが高まります。
HDL(高密度リポタンパク質)
「善玉」コレステロールとされ、タンパク質が多数を占め、脂質は少量です。余分なコレステロールを肝臓へ戻す逆コレステロール輸送を行い、抗酸化・抗炎症作用もあります。
善玉と悪玉の違い
HDLは余分なコレステロールを回収し肝臓で排泄させるため、動脈硬化の予防に寄与します。一方、LDLはコレステロールを細胞へ運び、過剰になると血管壁に沈着します。VLDLは血中で脂肪が除去されLDLへと変化する過程で、LDLの増加につながります。
