抗生物質は副鼻腔炎(副鼻腔感染症)を引き起こすことがありますか?
抗生物質は細菌感染や真菌・一部の寄生虫による感染に有効な強力な薬ですが、ウイルス感染には効果がありません。適切に使用しなければ、むしろ副鼻腔炎やカンジダ感染などの二次感染を引き起こすことがあります。
副鼻腔感染症の症状
- 風邪と似た症状(鼻水、喉の痛み、咳、鼻づまり)
- 頭痛、顔面の圧痛、前かがみになると痛む
- 濁った色の鼻汁、発熱
細菌性副鼻腔炎に対する抗生物質の使用
細菌が原因と判断された場合にのみ抗生物質が処方されます。症状が1週間以上続き、市販の鼻スプレーで改善しない場合に医師が処方を検討します。放置するとまれに髄膜炎などの重篤な合併症を招くことがあります。
抗生物質が副鼻腔感染症を引き起こすメカニズム
腸内の善玉菌と病原菌のバランスが崩れ、抗生物質は両者を区別できないため、善玉菌が減少すると病原菌が増殖しやすくなります。短期間の副鼻腔炎が抗生物質使用により慢性化した例や、女性で抗生物質後に酵母感染が起こりやすいことが報告されています。
副鼻腔カンジダ(酵母)感染症
善玉菌が減少すると、カンジダ酵母が腸内で増殖し、粘膜を通じて鼻や副鼻腔に移動します。メイヨークリニックの研究では、慢性副鼻腔炎患者の多くに酵母や真菌が検出されています。
抗生物質が原因の副鼻腔炎の治療法
慢性副鼻腔炎には鼻洗浄や低用量のステロイドで粘膜の腫れを抑え、抗真菌薬で酵母を除去することが推奨されます。医師の指導のもと、適切な抗真菌薬と併用することで症状の改善が期待できます。
