インフルエンザ治療の歴史
1889年以降、スペイン風邪(1918年)、香港風邪(1968年)、豚インフルエンザ(2009年)など、6回の大流行が世界を襲いました。1918年の大流行当時、感染症の伝播メカニズムはまだ解明途上で、治療は主に症状緩和が中心でした。
医学的治療
- スタンフォード大学の調査によると、1918年の医師は患者に発熱や疼痛を和らげるため、アスピリンやサリシンの服用を勧めました。また、インフルエンザに続発する肺炎にはエピネフリンが処方されました。
民間療法
- 一般に広まっていた民間療法として、キニーネの塩とシナモンをミルクに混ぜて熱を下げる方法や、血液抜き(放血)といった危険な手法がありました。
その他の治療
- 安静と水分補給を徹底し、頭部に冷湿布を当てて熱を下げることが推奨されました。
生物医学的考え方
- 世界保健機関の委員会によれば、1918年の流感から回復した者の血液を移植することで、一部の患者の回復が見られたことから、血液輸血が研究されました。
ワクチンの誕生
- 1940年代、ポリオワクチンで知られるジョナス・サルク博士が最初のインフルエンザワクチン開発に貢献しました。現在は毎年、流行が予測される3株の不活化ウイルスを組み合わせたワクチンが製造され、接種後約2週間で抗体が産生されます。
現代の抗ウイルス薬
- 米国疾病予防管理センター(CDC)は、インフルエンザ治療に以下の4つの抗ウイルス薬の使用を認めています。アマンタジン(シンメトレル、1966年承認)、リマンタジン(フルマジン、1993年承認)、ザナミビル(レレンザ)およびオセルタミビル(タミフル、1999年承認)。
