副鼻腔炎治療に用いられる抗生物質の種類と特徴
抗生物質は細菌が原因の感染症の治療に用いられます。副鼻腔炎(副鼻腔感染症)も、さまざまな細菌が関与することがあります。細菌の種類に応じて適切な抗生物質を選択し、通常は5〜7日間の服用が推奨されます。
ペニシリン系
ペニシリンは狭域スペクトラム抗生物質で、特定の細菌に対して効果があります。細胞壁の合成を阻害し、細菌の増殖を止めます。副鼻腔炎で最も一般的に処方されるのはアモキシシリン(商品名:アモキシル)です。
フルオロキノロン系
フルオロキノロンは広域スペクトラム抗生物質で、比較的新しい薬剤です。モキシフロキサンやレボフロキサシン(商品名:アベロックス)が代表的ですが、強力なため副作用にも注意が必要です。
マクロライド系
マクロライドは細菌のタンパク質合成を阻害し、免疫系が細菌を除去しやすくします。高用量で完全に細菌を殺すことも可能です。代表的な薬はクラリスロマイシン(商品名:クラリス)とアジスロマイシン(商品名:ビアキシン)です。
セフェム系
セフェムは広域スペクトラムで、ペニシリン系にアレルギーがある人でも比較的安全です。代表的な薬はセダックス(セフェピム)、セフティン(セフェピム類似)とケフレキシン(商品名:ケフレックス)です。特にセフティンは耐性菌に対して強力です。
免疫システムとの関係
免疫力が高いと多くの細菌に自然に対抗できますが、免疫が低下すると感染が拡大しやすくなります。抗生物質は細菌を除去し、免疫が回復する時間を稼ぎます。バランスの取れた食事や適度な運動で免疫を高めることが、再発予防につながります。
