特定

ハイパーシクム・ペルフォラタムは、セイヨウオトギリソウ(St. John’s wort)という多年草の学名です。米国本土全域(ユタ、アリゾナ、フロリダ、アラバマを除く)に自生し、雑草と見なされることもあります。ハイパーシクム・ペルフォラタム 3Xは、この植物を原料としたホメオパシー薬で、3X(10×10×10)という低濃度のポテンシーで調製されています。

機能

このハーブに含まれる主要成分のひとつ、ハイパーシンは軽度から中等度のうつ状態に対する抗うつ作用があります。また、特定の波長の光に当てるとがん細胞のアポトーシス(自殺)を誘導する抗がん効果も報告されています。さらに、同じハーブに含まれるハイパーフリンも、別の作用機序で腫瘍細胞の増殖を抑えることが示されています。

ホメオパシーの効能表示

ポテンシーは数字とローマ数字で表されます。数字は希釈回数、ローマ数字は使用した希釈比と揮発(サッキュション)の回数を示します。Xは1対10、Cは1対100を意味し、数字が大きいほど高ポテンシーです。たとえば、12Xは12回の10倍希釈で、2C(2回の100倍希釈)よりも低いポテンシーとなります。

市販の調製方法

まず、製造業者は母エキス(マザー・チンクチャー)を作ります。ハーブを粉砕し、60〜70%のアルコールに約3週間浸漬し、抽出した液体を濾過します。3X溶液を作るには、母エキス1部にアルコール9部を加えて10倍に希釈し(1X)、その溶液を再びアルコール9部で希釈して2X、さらに同様に希釈して3Xとします。

ホメオパシー的観点

希釈が大きくなるほど(CよりXが低いと)濃度は下がりますが、ホメオパシーではこのプロセスが薬効を「増幅」させると考えられています。慢性疾患には高ポテンシー、急性や新たに診断された症状には低ポテンシーが用いられます。ハイパーシクム・ペルフォラタム 3Xは低ポテンシーに位置し、6X、12X、30Xといった製品も市販されています。

注意点

本薬は光感受性があり、日光に当たると日焼けや皮疹を引き起こすことがありますが、頻度は低いとされています。