大うつ病性障害における気分一致性妄想
定義
大うつ病性障害(うつ病)は、日常生活や機能に著しい支障をもたらすうつ状態です。主な症状には、悲しみや絶望感、罪悪感、イライラ、快楽への興味喪失、慢性的な身体の痛み、死への執着などがあります。
妄想
妄想は、根拠がなくても強く信じ続ける誤った信念で、うつ病や双極性障害、統合失調症などの精神疾患にみられます。うつ病における気分一致性妄想とは、絶望感や罪悪感といったうつのテーマに沿った内容の妄想を指します。
特徴
大うつ病エピソードが幻覚や妄想を伴う場合、「精神症状を伴ううつ病」と分類されます。例えば、患者が自分は重大な犯罪を犯したと信じ、罰を受けるに相応しいと考えるような妄想が典型的です。
治療
Journal of Affective Disorders に掲載された研究によれば、抗うつ薬イミプラミンは、気分一致性精神症状を伴う大うつ病の早期治療に有効である可能性が示唆されています。
留意点
Psychopathology の研究では、患者は非難を恐れて妄想を隠すことや、認知障害・興奮状態により自らが妄想であることに気付かないことがあると報告されています。精神症状を伴ううつ病は自傷や他害のリスクが高く、速やかな医療介入が必要です。
