うつ病と化学的不均衡の関係
歴史
古代ギリシャでは、健康のために体内の「体液」のバランスを取るという考えがありました。現在では「体液」は電解質や神経伝達物質と呼ばれますが、概念は同じです。神経伝達物質や電解質のバランスが崩れると、体は効率的に機能しません。
影響
長期にわたるうつ状態は、脳内の特定の化学物質が過剰になったり不足したりする原因となります。また、うつは他の身体システムにも影響を及ぼし、全体的なバランスを乱すことがあります。
神経伝達物質
脳内には50種類以上の神経伝達物質が存在し、ニューロン間の信号伝達を司ります。これらは脳の各部位や体内の腺からの影響を受けます。
特徴
精神的・化学的な不均衡は、必ずしも明確な身体症状を伴わないことがありますが、身体的な病気や症状の指標になることもあります。たとえば、軽度から重度のうつ病と、甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンの分泌低下)といった身体疾患は、うつが症状の一つとして現れます。
診断と治療
診断には心理学・精神医学・各種セラピーが用いられ、専門家が観察・検査・治療を行います。カウンセリングや心理療法は、特定の対話技法を用いて精神障害や問題を診断・治療します。
識別手段
核医学画像(PET)や機能的磁気共鳴画像(fMRI)などが脳機能の研究・診断に使われます。頭皮に電極を装着する脳波検査(EEG)や、脳波の数値化を行う定量的EEGは、脳の電気活動を測定し、診断の補助となります。
