SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の概要
米国では毎年約1500万人の成人が大うつ病に苦しんでいます。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、うつ病に関わる神経伝達物質の不均衡を改善するために使用されます。
歴史
米国で最初に市場に出たSSRIは、1988年に発売されたプロザック(フルオキセチン)です。
作用機序
SSRIは、セロトニンを放出する神経細胞が再びセロトニンを取り込む(再取り込み)ことを阻害し、脳内のセロトニン濃度を上昇させます。セロトニン濃度が低いと、抑うつ気分と関連しています。
種類
代表的なSSRIには、パキシル(パロキセチン)、セレクサ(シタロプラム)、プロザック(フルオキセチン)などがあります。
主な使用目的
主にうつ病の治療に用いられますが、不安障害や摂食障害の治療にも使用されることがあります。
副作用
一般的な副作用として、胃腸障害、体重増加、不眠、眠気、頭痛、めまい、震え、性機能障害、そして双極性障害の患者では躁状態が誘発されやすくなることがあります。
関連薬剤
セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)として、エフェクサー(ベンラファキシン)やシンバルタ(デュロキセチン)があります。これらはセロトニンとノルエピネフリンの両方の再取り込みを阻害して濃度を上げます。モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)や三環系抗うつ薬(TCA)も別の機序でセロトニンレベルを上昇させます。
