軍人配偶者が抱えるうつ病

うつ病について

米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、うつ病は慢性的な悲しみやその他の感情を伴う治療可能な医学的状態です。原因は必ずしも明確ではありませんが、配偶者の不在や死別が主な要因となります。ノースカロライナ大学の研究(2010年1月)では、配備された兵士の妻は、配備されていない配偶者の妻に比べ、うつ病や不安、睡眠障害などのメンタルヘルス問題が多いことが示されました。


うつ病の種類

うつ病にはさまざまな形があります。軽度の「ジストミア」から、日常生活が著しく障害される「大うつ病性障害」まで幅広く、双極性障害(旧称:躁うつ病)も含まれます。


主な症状

症状は人それぞれですが、代表的なものとして以下が挙げられます。

  • 持続的な悲しみや絶望感、罪悪感
  • 睡眠障害(不眠または過眠)
  • 興味や喜びの喪失、疲労感
  • 自殺念慮やイライラ、集中力低下
  • 慢性的な身体症状(頭痛、消化不良、慢性疼痛など)
  • 躁状態の場合は性欲増大、過度のエネルギー、衝動的な行動など

原因

脳内の化学バランスの乱れ、遺伝的要因、環境的ストレスが複合的に作用して発症すると考えられています。特に、配偶者の配備、経済的困窮、関係の緊張、重傷や長期不在・喪失といった生活の大きな変化が引き金になることが多いです。


軍が提供する支援

精神的な支援を受けることへのスティグマ(偏見)が障壁になることがありますが、米軍は以下のような支援策を用意しています。

  • 24時間対応のホットライン(800-342-9647)
  • Military OneSource:メンタルヘルスサービスへのアクセスを支援
  • 地域によっては無料または低料金のカウンセリング
  • オンラインカウンセリングプログラムによる危機対応

治療法

まずは精神科医による診断が必要です。診断が確定したら、抗うつ薬(SSRI、三環系抗うつ薬、MAOI、リチウムなど)や心理療法(認知行動療法等)が中心となります。継続的な治療と家族・友人からのサポートが回復に重要です。

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