季節性情動障害(SAD)とは?うつ病との違いと症状
うつ病とは
うつ病は感情や気分、活動レベル、思考過程に影響を及ぼす精神疾患です。適切な治療を受けないまま重度になると、精神的に不安定になり、深刻な事態に陥る恐れがあります。
季節性情動障害(SAD)
季節性情動障害は、主に一年の特定の時期にのみ症状が現れるうつの一形態です。多くの患者は冬季に強い抑うつ状態を経験しますが、夏季や他の季節に症状が出るケースもあります。
SADの分類
DSM‑IV(精神障害の診断・統計マニュアル)では、季節性情動障害は大うつ病性障害のサブタイプとして位置付けられています。夏に躁状態、秋や冬に抑うつ状態が交互に現れる場合は、SADではなく双極性障害が主診断となることがあります。
症状の比較
うつ病の主な症状は、睡眠やエネルギーの変化、食欲の変動、気分の起伏、情緒不安定、倦怠感、場合によっては自殺念慮や非合理的な行動です。SADも同様の症状を示しますが、発症は一年の限られた期間に限定されます。
SADと光曝露
精神科医ノーマン・ロザンセルらの研究によると、秋冬の光量減少がSADの主な原因の一つと考えられています。ただし、光量が少ないことだけが原因ではなく、夏季に症状が出る患者もいるため、他の要因も関与しています。
