非定型結核
非定型結核は、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)に近縁する複数の非結核性抗酸菌(NTM)によって引き起こされる疾患です。NTMはマイコバクテリア属に属し、一般的に「非結核性抗酸菌」と呼ばれます。
原因
NTMが体内に定着し増殖すると非定型結核が発症します。抗生物質治療後に耐性株が増えることや、既存の常在菌が抑制されることが原因となります。人から人への感染は起こりません。
症状
症状は典型的な結核とほぼ同様で、ひどい咳、喘鳴、夜間の発汗、発熱、食欲不振、倦怠感などがあります。進行すると肺に液体がたまったり、肺が虚脱したりします。
診断
診断は結核と同様に胸部画像検査や喀痰培養で行います。顕微鏡検査により、結核菌ではなくNTMであることを確認します。
治療
NTMは多くの抗生物質に耐性を示すため、長期(1年以上)にわたる多剤併用抗菌療法が必要です。
予後
治療を最後まで継続すれば再発は少ないとされています。非定型結核は感染症法の対象外であるため、統計データは乏しいです。
