うつ病と身体的症状
統計
著者リタ・エルキンズ博士(『うつ病パズルを解く』)によれば、人口の約6人に1人が一時的にうつ状態を経験します。また、うつ病は自殺によって約15%の患者が命を絶つ致死性の疾患です。身体的な不調をうつ病の症状と誤認し、治療が遅れるケースも少なくありません。
定義
「憂鬱な気分」と「うつ病」は同義ではありません。うつ病は、数週間から数か月にわたって根拠のない深い悲しみや絶望感が続く精神疾患で、慢性疾患や特定の原因が見当たらない身体症状が併発することが多いです。
タイプ
代表的なうつ病のタイプには、以下があります。
- 大うつ病エピソード
- ジストミア(1年以上続く慢性的な落ち込み)
- 月経前症候群(PMS)
- 季節性情動障害(SAD)
- 双極性障害(躁うつ病)
- 慢性疲労症候群も実はうつ病が原因の場合があります。
身体的症状
うつ病の患者は、次のような身体的症状を訴えることがあります。
- 背中や首の痛み、頭痛
- 重度の疲労感
- 食欲不振または過食
- 胸の痛みや違和感
- 原因不明の疼痛や筋肉痛
- 消化器系の不調(便秘・下痢など)
- 体重の増減
- 睡眠障害(不眠や過眠)
- 口の乾き、かゆみ、視覚障害、過度の発汗など軽度の症状
多くの人がこれらの症状をうつ病と結びつけず、別の病気だと考えてしまいます。
治療法
標準的な治療は、抗うつ薬と心理療法(認知行動療法など)を組み合わせたものです。さらに、身体症状の緩和を目的とした代替療法として、以下が報告されています。
- 感情解放テクニック(EFT)
- 催眠療法
- レイキ
- セントジョンズワートやSAM-eなどのサプリメント
