うつ病・不安
喫煙の理由はさまざまで、うつ病が直接関与しているかは一概に言えませんが、デューク大学医学センターではニコチンがうつ症状を軽減する可能性を調査しています。ニコチンはセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に作用し、気分を司る脳領域に影響を与えます。デュークで行われた研究では、8日間ニコチンパッチを装着した患者は、うつ感情が有意に低下したと報告されています。
パーキンソン病
ニコチンが医学的に有益であるとは考えにくいかもしれませんが、パーキンソン病の研究者は、ニコチンが薬物治療に伴うジスキネジア(不随意運動)を軽減することを示すデータがあると指摘しています。Science Dailyによると、40年にわたる患者観察の結果、ニコチン摂取が振戦の減少に寄与し、「神経保護作用」が期待できるとされています。
食欲抑制・体重減少
喫煙と体重減少・食欲抑制は長年結び付けられてきました。ヴァンダービルト大学の研究では、喫煙者は非喫煙者に比べ心拍数とエネルギー消費がやや高く、結果としてカロリー消費が増えることが示されています。また、タバコを口にすることで食事欲求が抑えられ、摂取カロリーが減少するという効果も報告されています。
園芸(害虫駆除)
ニコチンは人体に有害ですが、逆に小さな害虫には致命的です。ニューメキシコ州立大学の研究によると、ニコチンは昆虫に痙攣を引き起こし死に至らしめる効果的な忌避剤として利用でき、収穫直前の野菜や果樹に散布することが推奨されています。
飲料としての代替
カナダの飲料メーカーは、レモン風味で2本分のタバコに相当するニコチンを含む新しい飲料を開発し、空港や禁煙映画館など喫煙できない場所での代替品として販売を目指しています。ただし、米国食品医薬品局(FDA)は現在のところニコチン飲料の販売を認可していません。
