閉経期におけるうつ病の症状と対処法
閉経はゆっくりと進行する変化の時期です。月経やPMSがなくなることを歓迎する女性もいれば、早期閉経や出産できなかったことへの失望で悲しむ女性もいます。子どもがいて月経サイクルに疲れた人でも、年齢を感じ、人生の最盛期が過ぎたと感じることがあります。
閉経前後(更年期)では体内で多くの変化が起こり、身体的・精神的に負担が大きくなると、うつ病に陥りやすくなります。
更年期うつの発症率
- 統計によれば、閉経期の女性の8〜15%が何らかのうつ症状を経験し、特に更年期初期(ペリメノポーズ)で発症しやすいとされています。
- 子どもや高齢の親の介護、仕事のストレス、さらにホットフラッシュや夜間の発汗、イライラ感が重なると、うつ病リスクが高まります。
ホルモン変動と脳の関係
- 閉経に伴いエストロゲンが減少し、テストステロン(アンドロゲン)が相対的に増加します。
- 排卵が止まるためプロゲステロンの産生も低下し、これらのホルモンは脳の感情調節に関わっているため、エストロゲン低下は気分の落ち込みや絶望感を引き起こすことがあります。
主な症状
- 泣き出すことが増える、睡眠障害、夜間の発汗やホットフラッシュ、寒気、体がべたべたする感覚
- 不整脈、月経不順や過多出血、膣の乾燥、性欲低下、記憶力低下、焦燥感、胸の張り、関節痛・筋肉痛、尿失禁など
その他の症状例
- 膨満感、胃腸の不調・痛み、吐き気、膨満感、消化不良、既存の身体疾患の悪化、体重増加、脱毛、顔や体の毛増加、髪の薄毛、体臭の変化、手足のしびれ、歯茎からの出血、めまい、バランス感覚の低下、口蓋の灼熱感、口臭、骨粗鬆症、耳鳴り、爪の割れや柔らかさ、頭部や皮膚の電撃感覚など
治療と支援
- 米国Cleveland Clinicは、更年期うつは心理療法と抗うつ薬の併用が有効としています。専門医に相談し、適切なカウンセリングや薬物療法を受けることが重要です。
