光療法の安全性と注意点
光療法は、季節性情動障害(SAD)やうつ病、双極性障害、睡眠障害、皮膚疾患、パーキンソン病に伴う振戦など、さまざまな疾患の治療に用いられます。光療法は「フォトセラピー」とも呼ばれ、患者を専用のランプやレーザー光源の下に一定時間置き、全スペクトルの明るい光を照射します。紫外線は皮膚細胞にダメージを与えることが知られているため、全スペクトル光の安全性については注意が必要です。
最新の光療法ランプ
現在のフォトセラピー用ランプは、紫外線を除去するフィルターが組み込まれており、皮膚へのビタミンA・Cの破壊や、眼の黄斑変性などのリスクが大幅に低減されています。光感作性の薬を服用していない、また眼疾患のない患者は、医師の指示に従えば安全に光療法を受けられます。
双極性障害と光療法
双極性障害(躁うつ病)の治療に光療法を用いる場合、気分が変動しやすくなるため、慎重なモニタリングが必要です。躁状態を誘発する可能性があるため、適切な薬剤で躁エピソードを抑制しながら、必ず医師や臨床心理士の指導のもとで実施してください。
禁忌事項
- メトトレキサートやクロロキンなどの薬剤を使用中の方は、光線過敏症(ポルフィリン症)を起こすリスクがあるため光療法は避けてください。
- 眼の光線過敏症や皮膚の光感作を伴う疾患を持つ方も光療法は禁忌です。
- セントジョーンズワートなど光感作作用のあるハーブを服用している場合も、光療法は避けるべきです。
副作用
- 一時的な興奮、不安、吐き気、頭痛などが現れることがあります。
- 逆に、皮膚状態や視力の改善といったポジティブな効果が報告されることもあります。
