うつ病は治りますか?治療と回復の可能性について

うつ病は、疲労感、無気力、睡眠障害、抑うつ気分、罪悪感や絶望感など、日常生活に深刻な支障をきたす精神疾患です。米国国立衛生研究所(NIH)によれば、働き盛りの成人において、うつ病は障害の主な原因となっています。

うつ病治療の目標

治療の主な目的は、うつ症状の重症度を軽減し、可能であれば消失させることです。症状がコントロールできるようになったら、再発予防が次の目標となります。症状がなくなった状態は「寛解」と呼ばれ、完全に治ったわけではありません。最近の研究では、患者は単に症状が無いことよりも、楽観的な思考やエネルギーの増加といった前向きな心の状態を治療成功の指標としています。

抗うつ薬

抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、気分を改善する処方薬です。多くの患者で症状の軽減が期待できますが、効果が現れるまでに数週間かかることがあります。

身体的疾患とうつ病

甲状腺機能低下症など、一部の身体的疾患はホルモンや化学物質の不均衡を引き起こし、うつ症状を呈することがあります。この場合、根本的な疾患を治療すればうつ症状も消失し、実質的に「治癒」したとみなせます。

心理療法

心理療法はうつ病を根本的に「治す」ものではありませんが、症状の緩和や再発防止に有効です。認知行動療法(CBT)などを用いて、絶望感やネガティブな思考パターンを変える支援を行います。軽度のうつ病では心理療法のみで効果が得られることもありますが、多くの場合は抗うつ薬と併用されます。

電気痙攣療法(ECT)

ECTは、重度のうつ病や幻覚・妄想を伴ううつ状態に対して行われます。全身麻酔下で患者の頭部に電極を装着し、制御された電気ショックで痙攣を誘発し、脳内化学物質を変化させます。多くの患者が症状の著しい改善を経験しますが、再発防止のために抗うつ薬などの維持治療が必要です。

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