自殺未遂の主な原因とは
自殺で命を失う人の90%以上が死時に精神疾患を抱えており、最も一般的なのはうつ病です。うつ病や双極性障害、統合失調症などの未治療の精神疾患が自殺の大半を引き起こします。女性の自殺未遂は男性より多いですが、実際に自殺に至るのは男性の方が多い傾向があります。
未治療のうつ病
米国国立精神衛生研究所(NIMH)によると、米国の成人の約9.5%(約1,880万人)が年間を通じてうつ病を経験しています。遺伝的にうつ病になりやすい体質の人は、外見上は特に大きなストレスがなくても自殺に至ることがあります。一方で、失恋や離婚、仕事の喪失、重大な病気や事故など、様々な負の出来事がうつ病を誘発します。適切な治療が受けられない場合、うつ病患者は絶望感から自殺という手段に走ることがあります。
うつ病の臨床的原因
- 愛する人の死や離別、離婚などの喪失体験
- 失業や住居喪失といった生活基盤の崩壊
- 重篤な疾患や障害、事故による身体的苦痛
- 慢性的な心理的・身体的痛み
- 希望や解決策が見えないと感じる絶望感
- 思春期・ティーンエイジャーの場合は、肥満や容姿への不安、いじめへの恐怖などが影響することがあります
うつ病の身体的原因
うつ病は単なる「悲しみ」ではなく、脳内の神経伝達物質や神経ペプチドのバランスが崩れることによって起こる医学的疾患です。心臓病や糖尿病と同様に、治療なしに自然に治ることは期待できません。症状が軽度の場合は生活指導やカウンセリングで管理できることもありますが、重度の場合は薬物療法や入院、場合によっては長期の施設入所が必要になることがあります。
自殺につながるうつ病の警戒サイン
- 自傷行為や自殺願望を口にする、または書き残す
- 死や自殺に関する話題が増える
- 薬物やアルコールへの依存が強まる
- 生きる目的や価値を見失う
- 睡眠障害(過眠・不眠)
- 閉じ込められた感覚や抜け出せない思い
- 友人・家族・社会からの急激な孤立
- 激しい怒りや復讐心、危険な行動への衝動
- 感情の急激な変動や極端なムードスイング
自殺の手段と統計
世界では年間約100万人が自殺しており、米国だけでも約3万人が自殺しています。自殺の手段は多岐にわたり、以下のようなものがあります。
- 自傷行為(意図しない結果を伴うことも)
- 医師による安楽死(末期患者が対象)
- 銃器使用
- 鉄道の線路や高橋からの飛び降り
- 大量の有毒化学物質や医薬品の摂取
- 首吊り
- その他、様々な方法が報告されています
どの手段が選ばれるかは事前に予測できませんが、周囲の人が異常な行動や自殺に関する道具の収集などの兆候に気付くことが早期介入につながります。
