うつ病と不安障害の症状と関係

うつ病

臨床的なうつ病は、気分が著しく沈み、日常生活に深刻な支障をきたす精神疾患です。うつ病にはいくつかのサブタイプがあり、症状の出方は個人差がありますが、いずれも「ただの落ち込み」とは異なり、感情が強く、長期間にわたって続きます。米国精神医学会の診断マニュアル(DSM)では、うつ病と診断するためには、症状が最低でも2週間続き、日常活動に著しい障害をもたらすことが必要とされています。

不安障害

不安障害は、過度な不安や恐怖が主症状となる疾患群を指します。主なタイプとして、特定の対象に対する恐怖を伴う恐怖症、さまざまな状況で持続的に不安や心配が続く全般性不安障害(GAD)、過去のトラウマに起因する外傷後ストレス障害(PTSD)、そして特定の状況に限らず身体的なパニック症状が現れるパニック障害があります。

うつ病の主な症状

  • ほぼ毎日続く抑うつ気分
  • ほとんどの活動に対する興味・喜びの著しい減少
  • 体重や食欲の著しい変化(増減)
  • 過眠または不眠、疲労感
  • 動作や思考の遅延
  • エネルギーの低下、無価値感
  • 集中困難、決断力の低下
  • 自殺念慮や自傷行為の考え

不安障害の主な症状

  • 過度の不安感や心配が持続する
  • 心拍数の増加、胸部の圧迫感
  • 過呼吸や息切れ、めまい
  • 筋肉の緊張、震え、手足のしびれ
  • 睡眠障害や集中困難

不安と抑うつの相互関係

米国不安障害協会の調査によると、うつ病と診断された患者の約半数が同時に不安障害を抱えています。うつ病は不安感や過度な心配を増幅させ、逆に不安は抑うつ症状を悪化させるという双方向の関係があります。幸いなことに、両者は高い治療効果が期待でき、抗うつ薬、認知行動療法、生活習慣の改善といった共通のアプローチで効果的に管理できます。

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